【平成の間に読みたい】落合陽一「日本進化論」による令和時代への考察

 

こんにちは、やまぴーです。この記事は平成時代に書いており、あと3週間ほどで令和時代です。

 

今回は平成最後に読みたい本ということで、落合陽一さんの著書、「日本進化論」について紹介したいと思います。

 

 

この本の、最初の1文を引用します。

 

皆さんは、「平成」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

(落合陽一:「日本進化論」より引用)

 



 

「日本進化論」の流れ

 

まず、各章のタイトルを見てみます。

 

序 章:テクノロジーと日本の課題を探る

第1章:「働く」ことへの価値観を変えよう

第2章:超高齢社会をテクノロジーで解決する

第3章:孤立化した子育てから脱却するために

第4章:今の教育は生きていくために大事なことを教えているか?

第5章:本当に、日本の財源は足りないのか

第6章:人生100年時代のスポーツの役割とは

おわり:変わりゆく時代、私たちは何をするべきか

 

「ポリテック(Poli-Tech)」という概念をベースに、平成時代に浮き彫りになった課題をテクノロジーで解決する方法について考察しています。

 

労働、高齢社会、子育て、教育、社会保障、スポーツ。

 

落合陽一さん、小泉進次郎さんの登壇による「平成最後の夏期講習」というイベントで議論されたそれぞれのテーマについて、各章でまとめられています。

 

ちなみに、グラフなどのデータが占めるページ数も多く、馴染みのない話題に関しても視覚的に理解しやすい構成となっていました。

 

令和時代に向けた内容の抜粋

 

個人的な感覚にはなりますが、全章を通して「社会保障」の文脈がやや濃い目に感じました。

 

僕も上記6テーマで特にどれに関心があるかと言われれば、「社会保障」だったりします。ですから、テーマ間の関係性や概念としてのポリテックを念頭にすらすら読むことができました。

 

「AI + BI」的な働き方と「AI + VC」的な働き方

 

落合さんはこの本を含めた様々なメディアで、将来は「AI + BI」的な働き方と「AI + VI」的な働き方に二分されると語っています。

 

「AI + BI」は人工知能とベーシックインカム(BI)、「AI + VC」は人工知能とベンチャーキャピタル(VC)を表しています。

 

再配分機能が実現した社会では、多くの人々はAIインフラの中で、短時間の簡単な労働をしながらBIを収入に暮らすことになると予想されています。「AI + BI」的な働き方です。

 

簡単な労働といってもレジ打ちとかではなく、自動配車サービス等のシェアリングビジネスに近い領域の労働が主だと言います。

 

一方で、「AI + VC」的な働き方もあります。新しいテクノロジーを開発する等、社会を発展させるイノベーションに取り組む働き方です。こちらは前者に比べ、人数も少数です。

 

投資に対するリターンに近い形で報酬を受け取ることになると予想されているため、VC的と表現しています。「AI + VC」は難易度も高く、ハードワークとなりそうです。だそうです。

 

 

一部抜粋ではありますが、令和時代にどう変化していくかが気になるテーマでした。

 

実現可能性はどうでしょうね。特に、ベーシックインカムについては懐疑的な見方も多いように思います。

 

ちなみにBIについての議論も書かれており、国内の一部の地域では、既に一人当たりの社会保障費がベーシックインカムに匹敵するほどの大きさだったりします。実現可能性が低いわけではないということです。

 

社会保障費の使い道とテクノロジー

 

個人的に興味深かったのが、社会保障費の使い道についてでした。

 

単に僕の勉強不足ではありますが、社会保障給付費のうち、医療や年金が占める割合の大きさは予想以上でした。超高齢社会ですからね。一方で、子ども・子育てにはそれほど使われていません。

 

「日本進化論」では、「テクノロジーによって医療・介護の領域に使われている社会保障費を削減できないか?」を中心軸に、歳入を増益させる方策(消費増税など)についても考察しています。

 

複雑性を感じたのは、テクノロジーによって医療・介護の分野における人件費を削減できたとすると、今度はコストカットに遭った人々の所得税による税収が減る、というループについてです。

 

読んでいて、この多変数関数を扱う難しさを感じました。

 



 

「日本進化論」は平成から令和に向けてオススメの本

 

部分的ではありますが、落合陽一さんの「日本進化論」を紹介しました。

 

記事の内容は僕の興味から抜粋してしましたが、今回取り上げなかった教育やスポーツの章についても、令和時代を新しく迎えるヒントが多く書かれていました!

 

最後に、本の背表紙に書かれた言葉を載せておきます。

 

「平成」は何を遺したのか?

「次の時代」をどうつくるのか。

(落合陽一:「日本進化論」より引用)

 

平成最後の読書、令和最初の読書にオススメです!

 

 

やまぴー
Have fun!